シスター③ 食事の規律
シスターの食事事情
前職場に修道女(シスター)がいた。
同僚として働いていた。
宗教色が強い職場のため、キリスト教信者は一定数いる。
当然、キリスト教ならではの暗黙のルールが職場にも存在するが、無宗教の職員が殆どのため気付かないこともある。
ある信者職員の一言で分かったこと
新しく入ってきたキリスト教信者の職員が憤慨してきた。
「信じられないものを見た。」
「金曜にシスターが肉を食べている。ありえない。」
と憤慨してきた。
タブーだった金曜の肉食
私が知る限り、シスターは既に何年も金曜に肉食をしていた。
しかも、シスターは職場で余ったお肉を自分の居住院に持ち帰り、他のシスター達にお裾分けしている。
他のシスター達が金曜にそのお肉を食べているかどうかは不明。
シスターの本音
金曜肉食の件を本人に聞いてみたら、
「だから、バリバリの信者が職場に来るの嫌だったんだよね。色々と手を抜いているのがばれるから。」
と、うんざりした様子で開き直った。
どうやらシスターにとってその職場は、お目付け役のシスター達が居ない「息抜きの場」だったらしい。
私の知る限り若手のシスター達は、居住院から離れると羽目を外す印象がある。
(若手といっても40~50歳代になるけど。)
そこにはシスターの高齢化と新人シスター激減の狭間で、中年になっても若手として働かざるを得ない現状がストレスなのだと思う。
「いつも姑・小姑がいるような環境だから、お出かけの時ぐらいは自由になりたい。」
これがシスターの本音だと思う。